危険生物への対処 〜ヘビ・ヒル〜
アウトドアといえば何を思い浮かべるだろう。
アウトドアと一口にいっても、釣り、キャンプ、スキー、ラフティング、登山などなど様々な種類がある。
このブログを読んでくださっている奇異な方々は恐らく、サバイバルを想像するのではないだろうか。
人間は屋内では無類の強さを誇る。
家の中に入れば害虫類や獣、暑さや寒さ、雨風や雪などから身を守ることができ、余程のことがない限り家の中で襲われる、ということはない。
しかし、一歩外に出れば何があるか分からない。
ニホンザルや鹿、最近話題になったクマなどは、餌を求めて山を下りてくることも珍しくなくなった。
家の外に出たらクマが立っていた、なんて童謡のような出来事もありえない話ではない。
サバイバルのために山や川、高原などへ行くときは更にそういった生物との接触の機会が増える。
対策をうてそうなものは、事前に準備しておくことも重要なのである。
山林や湿地、湿った草原などで活動する際はヒルに用心する必要がある。ヒルは人間の呼気に反応し、柔らかい皮膚を狙って吸血をする。
特に痛みは感じないため、気づかないことも多いが、放っておくと傷口から病気に感染する虞がある。
まだ噛み付かれていないときは払い落とせばいいが、噛み付かれているときは無理に払い落とすと顎だけが残ってしまう可能性がある。
これも病気に感染する原因となりうるため、望ましくない。
よく聞くと言われているのがタバコ。
火をつけたタバコを近づけてもよいし、タバコの葉を濡らして絞った汁によっても撃退することができる。
また、塩も有効なようだ。
予防としては、ヒルがいそうな場所へ行くときは長袖、長ズボンを着用するということが挙げられる。
まぁ、裾の隙間から入ってくることもあるようなので、そういった場所を歩くときはヒルが付いていないかこまめに確認することも大切だ。
ヘビ
サバイバルにおけるヘビは重要なタンパク源であり、基本的には毒蛇でも頭を落とすことで食べることができる。
切り落とした頭を地面に埋めることは、ベア・グリルスとの約束としておなじみである(地面の上に放っておくと、他の人が誤って毒牙に触れてしまうかもしれないため)。
蛇の捌き方はそのうち当ブログに載せたいと思っている。
しかし、必ずしもこちらが優位にたっている状況で出会うとは限らない。
南の方に生息しているハブなどは木の上に潜んでいることがあるし、草の深いところでは蛇に気づかずに踏んづけてしまうことがあるかもしれない。
もしも毒蛇に噛まれたら、体内の毒を減らすために大量の水で洗ってやる。
よく、口で毒を吸い出すという行為をテレビ番組などで見かけるが、やめた方がいい。
口の中の傷から毒が回ることもあるからだ。
吸い出すなら、ポイズンリムーバーで。
傷口を洗ったら、次は毒が回る速度を落とすために静脈を圧迫してやる。
あまりに強く圧迫すると組織を破壊してしまう虞があるため、二、三分感覚で圧迫を緩めてやると良い。
毒の量が少量になり、回る速度がゆっくりになれば、毒を吸収した体内への影響を最小限に抑えることができる。
毒のない蛇に噛まれた場合は、傷口からの破傷風に気をつける程度であるが、毒蛇であるハブやヤマカガシに噛まれたときは、場合によっては抗毒血清を医療機関で打ってもらう必要がある。
ヘビは我々が思っているほど攻撃的でなく、ずっとおとなしい性格をしている(ハブは好戦的であるため注意)。
こちらがちょっかいをかけなければ、噛まれる危険もずっと減る。
沖縄などでは、ハブに噛まれたときのことを考えて、ダボッとしたズボンが好んで履かれるという話を聞いたことがある。
ヘビに対しても長袖長ズボンは多少有効ではないかと思う。
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