おいしく食べる 山菜・野草

今回は、『おいしく食べる 山菜・野草』について改めて紹介したいと思う。

おいしく食べる山菜・野草―採り方・食べ方・効能がわかる (別冊家庭画報)
おいしく食べる山菜・野草―採り方・食べ方・効能がわかる (別冊家庭画報)高野 昭人

世界文化社 2006-03
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目次
第1章  早春の山菜・野草
第2章  春の山菜・野草
第3章  夏の山菜・野草
第4章  秋の山菜・野草
第5章  薬草として山菜・野草を味わう
最後   索引


本書には、「食べられる山菜・野草」というテーマに基づいて選ばれた109種類もの山菜・野草が掲載されている。

通常の図鑑との違いは、各記事が「食」ということに重点を置いて書かれているということだ。

しかし、ただ各山菜・野草の調理法を列挙しているだけではなく、図鑑としての山菜・野草の最低限の知識、採取方法、下ごしらえの方法、調理方法が紹介されており、一から山菜・野草を使った料理を作りたい、という方の強い味方となっている。

また、写真も大変豊富であり、植物が自然に生えている姿はもちろんのこと、調理中の写真や、調理後の写真なども掲載されている。

私がこの本で特に評価したいのは本書の最後の方に書かれている、山菜採取の基礎知識についてである。

都会の人間が山菜・野草の採取をしようと思っても、どのような準備が必要なのか、どうやって採取すれば良いのか、といったことは分からない。

また、山菜採りにもマナーがあり、知識を身に付けずに行けば、知らず知らずのうちにそれを破ることにもなりかねない。

そういったところにまで気を配らせた記事が載っている本書は、これから山菜・野草を採りたいという方に非常におすすめできる。

もちろん、サバイバル生活の中では、野草は昆虫と並ぶ重要な食料であるため、食べられる物、食べられないものを見分けることは非常に重要である。

本書には毒草についても書かれているため、サバイバルにいざ往かん!といった方々もこの本を持って行くとたいへん役に立つであろう。