日本のキノコ262

『日本のキノコ262』について改めて紹介したい。

ポケット図鑑 日本のキノコ262
ポケット図鑑 日本のキノコ262柳沢 まきよし

文一総合出版 2009-09-14
売り上げランキング : 105128


Amazonで詳しく見る by G-Tools

目次

1.キノコ識別の手順
2.本書の使い方
3.図鑑
4.キノコの採りかたと見つけ方かた
5.山採りキノコの簡単料理
6.索引

この図鑑は日本の代表的なキノコ262種類を紹介している。

この図鑑が他と比べて優れているのは、キノコを識別(同定)することを目的として書かれているということ。

262種類ということで、一見他の図鑑よりも少なく感じるが、その分日本の代表的なキノコの特徴について詳しく、わかりやすく記載されている。

写真も豊富で、基本的に1つのキノコに対して、全体像、カサの裏(管孔)、柄の中身、の3種類が掲載されている。

また、特に代表的なキノコについては、見開きを使って通常よりも詳しい写真を乗せている。

個人的には同定が難しく誤食がよく起きる「ツキヨダケ」や、「ウラベニホテイシメジ」について見開きになっていたことを評価したい。

もちろん、本格的な図鑑のほうが載っている情報量も多いであろうが、そのような図鑑は通常大きく、フィールドワークにおいてキノコの同定を行うことには適さない。

ポケット図鑑である本書は、片手に持ちながらキノコと見比べることができ、そういった意味でフィールドワークにおいて真価を発揮すると言える。

また、キノコの取り方や調理方法、キノコ狩りの心得なども載っているため、私は本書を、これからキノコと関わろうとしている初心者の方々にお勧めしたい。