ちょうはつの有用性
投げラッキーはオワコンなんて言われていますが、それはきちんとした対策ができている人の言葉であって、対策がなければ今でも大変害悪な性能を持つポケモンだと思います。
投げラッキーの害悪たるゆえんは、今回強化された「ちいさくなる」という技であり、みがわりとこの技を組み合わせるだけでダメージの期待値をどんどん小さくすることができます。
ちなみに回避率の上昇は、実際の被弾確率では以下のようになっています。
1段階アップ:3/4(75%)
2段階アップ:3/5(60%)
3段階アップ:3/6(50%)
4段階アップ:3/7(42.857…%)
5段階アップ:3/8(37.5%)
6段階アップ:3/9(33.333…%)
ちいさくなるはBWから2段階ずつアップするようになったため1回積むだけで被弾確率60%にまで持っていけるんですね。
個人的に思いつく投げラッキーへの対策をいくつか挙げてみます。
①カイリキー
ノーガードカイリキーなら投げラッキーにいくらちいさくなるを積まれても関係ないですね。
しかし、実際投げラッキーはトゲキッスやグライオンと一緒に選出されることが多いため、カイリキー1匹で対策しようとしても限界があります。
②せいなるつるぎ
現段階ではコバルオン、テラキオン、ビリジオンの専用技ですね。相手の能力変化無視の格闘技、というわけで、後出しからでもラッキーを狩ることができます。
ただ、インファイトのほうが威力が強いことなどから採用されていない方もいるようです。
③グライオンのハサミギロチン
回避率が上がってもいわゆる一撃技に関しては命中率が3割で固定となっています。一般的なグライオンならばラッキーのSは抜いているでしょうから、あいての身代わりが壊れたときには積極的にハサミギロチンを狙っていくのがいいでしょう。
ただし、ハサミギロチン自体運要素が強いのに加え、相手も身代わりなしでグライオンと対面しないようなプレイングを心がけるでしょうから確実な対策とは言いがたいですね。
④連続技
テラキオンのにどげりやパルシェンのつららばりなどにより、身代わりをはられた状態からでも相手にダメージを与えることができます。
小さくなるを積まれていた場合は当たるかどうかわかりませんが。
⑤トリック
ラッキーやグライオンなど複数の技を使用しないとパターンに持っていけないポケモンはこだわりトリックにより機能停止することができます。
現在ではメタグロス、ロトム、ラティオスなどのトリックがよく見られます。
ただし、トリックは身代わりを貫通しない上、相手もかなり注意している技ですのでトリック読みで別のポケモンに交代されてしまい状況が悪くなる、といった場合もあります。
読みテクニックが必要ですね。
⑥ちょうはつ
今回のタイトルにもなっている「ちょうはつ」の利用です。
投げラッキーは一般的に、ちいさくなる/みがわり/たまごうみ/ちきゅうなげ といった技構成ですので、ちょうはつで機能停止することができます。
ちょうはつ持ちでないポケモンにラッキーを合されても、
こちら 交代 相手 ラッキー身代わり
こちら ちょうはつ 相手 ちいさくなれない
といったプレイングにより、ラッキーを流すことができます。
これらの対策の中で私が1番おすすめしたいのは⑥ですね。
他の対策がラッキーピンポイントになりがちなのに対し、ちょうはつは現環境で幅広く有効な技です。
ちょうはつが有用な場面を列挙してみます。
・投げラッキーの機能停止
・無限グライを有限に
・キノガッサの胞子ループ止め
・パルシェンにからをやぶらせない
・耐久ポケモンを積みの起点にさせない(ギャラ・ウルガ・ローブシンなど)
・電磁波砂パのバンギラスに電磁波を打たせない
・ナットレイのやどりぎ、電磁波封じ
・エルフーンのやどみが封じ
・ノイコウ、ノイクン対策
・ソーナンスに仕事をさせない
・小さくなるバトンフワライドの機能停止
・ブルンゲルの再生、鬼火封じ
これ以外にもあるかもしれません。
もし他の有用性をご存じの方がおられましたら、コメントにて教えていただけると幸いです。
随時追加していこうと思います。
余談ですが、ちょうはつをうつポケモンの素早さについて少し。
何の対策としてちょうはつを入れるのかにもよりますが、僕の挑発持ちポケモンは最速パルシェン(S実数値134)あたりを意識しています。
他のポケモンは後出しからのちょうはつでも何とかなりますが、殻を破るに関しては先制しなければちょうはつは意味をなさず、3縦されてしまう恐れがあるからです。
今までの経験上やはり速いポケモンにちょうはつを持たせるに越したことはないので、テラキオン、オノノクス、最低でもヒードランくらいの素早さのポケモンがいいのではないでしょうか。